江東区文化コミュニティ財団は、コンプライアンス(※)の推進に向けて、以下に掲げる7項目を定めた。これらは、財団が一体となって取組むものであり、職員一人ひとりは、各項目の考え方を理解し、遵守し、これらの指針に従って行動するものである。
※コンプライアンスとは、法令その他社会規範を守る「法令遵守」の行動をいう。
1. 法令・規範の遵守
- 法令や社会の規範を守り、社会的良識に基づいて行動し、すべての活動が社会倫理に適合したものになるよう努力すること。また、一人ひとりの責任として、自らの業務に関連するすべての法令、条例、規則、財団の諸規程・規則等に定めるところを正しく理解し、遵守すること。
- 法令や社会規範の遵守をより確実なものとするため、財団規程・規則の制定・改正に努め、事業運営・施設運営・組織運営に関わる法令等に関する最新情報を継続的かつ積極的に収集し、財団内への周知を徹底すること。
2. 区民・利用者・参加者のほか、利害関係者や職員との健全・良好な関係
- 区民・利用者・参加者のほか、利害関係者や職員の意見、批判に誠意をもって対応し、誠実なコミュニケーションを通じて、より一層の満足度と信頼感を得られるよう努めること。
- 社会から誤解や不名誉な評価を受けることがないよう、正しい判断と節度ある行動をとること。
3. 人権の尊重
- 一人ひとりの人格や個性を尊重すること。性別、年齢、国籍、信条、社会的身分、身体的状況によって差別や嫌がらせを行わず、他人がそれをすることを許さないこと。
- 不当な差別や嫌がらせのない、健康的で安全な職場環境を維持すること。職場においてハラスメントや信条など人権に関わる中傷発言・行為に対しては、迅速に調査し、被害者の救済と再発防止のために断固たる処置を講じること。
- 個人の多様な価値観を認め、プライバシーを尊重すること。個人情報の取扱いにあたっては、慎重かつ細心の注意を払い、個人情報保護法を遵守した適正な管理に努めること。
- 業務に関して法令や社会規範に違反する疑いがある場合には、上司あるいは公益通報委員会委員に報告すること。また報告した者がそれを理由に不利益な取扱いを受けることがないこと。法令に違反する行為に対しては、速やかに是正し、再発防止に努めるとともに、違反行為者に対して厳正に対処すること。
- 職場から危険性のあるものを取り除き、安全・健康かつ生産的な職場環境を構築すること。また、業務上の安全・健康に関連する法令等を遵守し、労働災害の撲滅に努めること。
4. 社会貢献活動
- 事業を通じての社会貢献とともに、社会の発展に寄与する社会貢献活動やコミュニティ振興・文化振興活動を支援すること。
- 環境負荷を配慮して、省資源・資源の有効利用に取り組み、事業活動を通じてゼロカーボンシティ江東の実現に努めること。
5. 公正な取引の維持
- 市場において公正かつ自由な競争に基づく取引を行うこと。
- 区民をはじめ業務上の関連団体(取引先)に対し、誠実な姿勢と感謝の念を持って接するとともに、節度ある健全で良好な関係を維持すること。不公正な決定、便宜供与は行わないこと。
- 区民をはじめ業務上の関連団体(取引先)に対して、社会通念上過剰と思われる利益提供は行わないこと。また、区民をはじめ業務上の関連団体(取引先)からの社会通念上過剰と思われる利益供与は受け付けないこと。
- 反社会的な勢力、社会的秩序や財団の健全な活動に悪影響を与えるあらゆる個人・団体とは一切、関わりを持たないこと。またどんな名目であっても利益供与を行なわないこと。
6. 誠実な事業活動
- 個人情報保護法を遵守し、個人情報を適正に収集・管理すること。本人の同意を得るなど適正な手続き、または正当な理由なく、第三者への開示、目的以外の使用をしないこと。
- 取得した個人情報等に関して、法令に基づく開示請求があった場合は、公共の利益を鑑み、必要最小限の範囲で、本人の同意なしに個人情報等を開示・提供すること。
- 業務上知り得た財団の秘密情報を適正に管理し、財団の許可なく第三者に漏洩したり、私的に業務以外の目的に使用しないこと。また退職後であっても、業務上知り得た財団の秘密情報を漏洩し、または許可なく第三者に開示、私的に利用するなどして財団の利益を侵害しないこと。
- 知的財産権を尊重し、財団の知的財産権を厳正に保全するとともに、他者の知的財産権を不当に侵害しないよう十分注意を払うこと。
- 財団の職務や地位および財産を私的利益のために利用しないこと。
- 私的な利害が財団の利害と相反する状況が生じた場合、上司あるいは公益通報委員会委員に報告すること。
7. コンプライアンス違反およびその防止のための体制の推進
- 財団で働くすべての職員が、法令・規則、倫理またはこの「公益財団法人江東区文化コミュニティ財団 コンプライアンス指針」を含む職場内規範を遵守するために、公益通報制度を利用したコンプライアンス体制を推進すること。
2024年4月1日
公益財団法人 江東区文化コミュニティ財団
理事長 押田 文子