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財団ホーム古石場文化センター常設展示小津安二郎紹介展示コーナー

常設展示

小津安二郎紹介展示コーナー

小津安二郎紹介展示コーナー

なんでもないことは行に従う
重大なことは徳に従う
芸術のことは分に従う 
―小津安二郎

「東京物語」「晩春」「麦秋」…。
数々の名作を生み、家族をテーマにした日本映画の巨匠として知られる小津安二郎監督は、江東区深川で生まれました。
展示されている在りし日の小津監督の写真や記録、ゆかりの品々を通じ、郷土が生んだ偉大な映像作家の足跡を紹介しています。

どうぞごゆっくりくつろいで、小津監督の事績に触れてください。

開館時間
9:00~21:00
休館日
第1・3月曜日(祝日の場合は開館)及び年末年始
観覧料
無料
アクセス
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映画イベント記録

小津安二郎略歴

明治36年(1903) 東京市深川区亀住町(現・江東区深川一丁目)に生まれる
大正12年(1923) 松竹キネマ蒲田撮影所に入社
昭和2年(1927) 時代劇『懺悔の刃』で監督デビュー。深川の住まいには、多くの映画関係者が集まったといわれる
昭和24年(1949)~ 『晩春』(1949)、『東京物語』(1953)など、数々の名作を制作する
昭和38年(1963) 60歳の誕生日に逝去
平成24年(2012) Sight&Sound誌発表「映画監督が選んだオールタイム・ベスト100」に『東京物語』が1位に選ばれる

江東を舞台にした作品

『出来ごころ』
昭和8年(1933)東京下町を舞台とする人情話≪喜八もの≫の第一作。
ビール工場で働く気のいい職工の喜八は現在の江東区北砂にあった裏長屋に住んでおり、背景にガスタンクが映る。

『東京の宿』
昭和10年(1935)≪喜八もの≫第四作目。
喜八が職を探して東京下町の工場街を転々とする場面に「猿江」「砂町」といった地名が登場する。

『一人息子』
昭和11年(1936)昭和初期の不況時代を直視した傑作のひとつ。
息子の将来を期待するも現実に不満を爆発させる母親、その期待に応えられずほぞを噛む息子。永代橋や枝川の塵芥処理工場が映る。

『風の中の雌雞』
昭和23年(1948)主人公は夫の復員を待ちながら子供の入院費のために一度だけ過ちを犯す。
小津作品としては最も苛烈な現実を直視した内容の作品。相生橋やガスタンクが東京・下町の風物として小津的モチーフを表現。

『東京物語』
昭和28年(1953)尾道から老夫婦が子供たちの住む東京を訪ねるが、子供たちは日常に忙しく邪険に扱ってしまう。一番親身になってくれたのは戦死した二男の未亡人であった。長男夫婦が江東の川の土手近くで医院を構えているという設定。

展示コーナーの主な展示品

・出生時のへその緒、うぶ毛
・日本画家・伊東深水が描いた母・あさゑの肖像
・こどものころの作文や絵画
・江東の地が描かれた作品解説パネル
・小津と深川のゆかりを紹介する「小津安二郎と深川」放映中(8分) など