妻の民子が町内会の温泉旅行中に心臓麻痺で突然亡くなった。自宅でその報せを聞いた康夫は、長年連れ添った妻の急死を受け入れることができず取り乱してしまう。そんな父に対して、五人の娘たちは、それぞれ事情を抱えながらも日常の中に悲しみを埋めていく。康夫は娘たちの思い出話から自分が知らない妻と出逢い、娘たちの「今」を知っていくことになる。そして妻の死から数か月後、ひょんなことから康夫が探していたレコードが見つかる。1枚のレコードに刻まれた記憶から夫婦が共に暮らした歳月が蘇ってくる。
王貞治が756号の世界ホームラン記録を達成しようとしていた1977年の夏。
切なくて可笑しくて、どこか懐かしい家族のドラマが展開する。