砂町文化センターでは石田波郷の命日である11月21日にあわせて毎年企画展を開催しています。
今年のテーマは「江東区ゆかりの俳人 芭蕉と波郷」です。
松尾芭蕉と石田波郷は、現在の江東区、深川と砂町に、時を隔てて居を構えました。
芭蕉の住まいは「深川芭蕉庵」の名で親しまれ、芭蕉は、深川の人々と交流し、句会を開き、俳句を詠みました。
波郷は城東区北砂町（江東区北砂）に住みました。
その間、波郷もまた、砂町に親しみ、句会を開き、江東を詠み、砂町の俳人たちへメッセージを発信しました。
あらためて二人を比べてみると、江東の地に住んだという以外にも、
生涯を俳句に捧げ、職業「俳人」として生きたという点など、重なる部分が多くあります。
また波郷は、芭蕉に学ぶことで独自の俳句観を培ったことが知られています。
芭蕉と波郷が、江東の地でいかに生き、何を感じ、俳句を詠んだのか、
二人の共通点やつながりなどについて、芭蕉記念館と石田波郷記念館所蔵資料より展示します。
